厳重すぎるアリバイが裏目に出て大騒動に

次は真逆のケース。

初不倫の慎重さが裏目に出た早苗さん(45歳・自営業)だ。

彼女は、親のすすめた夫と29歳で結婚した。

しあかし、フタを開ければ夫は横暴で、朝帰りしても開き直るような女好き。

雑貨店の事務と3人の子育てに追われる早苗さんは、実家の母親や幼なじみのT子さんに夫の愚痴をこぼすことで、不条理な結婚生活に耐えていた。

そんな彼女を気遣い、T子さんはよく外出に誘ってくれたという。

4年前のある夜、いつものようにT子に誘われて飲み会に参加。

それが「既婚者合コン」だと気づいたときは焦ったが、酔いも手伝い、早苗さんは隣に座ったB氏と打ち解けた。

メール交際から恋が芽生えて、デートを重ねるようになり

「ある日、シティホテルで食事したのですが、彼は部屋をとっていたんです。戸惑いながらついていくと、中に入るなりキスされて。あまりに突然で頭が真っ白になり、そのまま一線を越えてしまった。その後が大変でした。初めての過ちでひどく混乱して。だけど、彼に会いたい。でも夫にバレたら終わり。その苦しみを相談できるのは、T子さんだけでした」

友情に厚いT子さんは、早苗さんのために徹底的なアリバイ工作を開始。

早苗さんの母親とも親しかったので、「女性向けの自己啓発セミナーに2人で入会した」と、口裏を合わせてくれた。

”月に1度の宿泊研修”を家族公認にするためだ。

当日は、早苗さんが3人の子どもを実家に預けるときにも付き添ってくれた。

自分と一緒にいる写真を撮って、早苗さんから子どもたちの携帯に遅らせるなど、周到に根回し。

「T子のおかげで母は口実を疑うこともなく、私は安心して彼と2人きりの時間に溺れられました」

だが、幸せのしっぺがえしが半年後にやってきた。

その夜も、T子さんと一緒に実家に子どもたちを預け、駅で彼女と別れてから、ラブホテルの一室でB氏と合流。

「デパ地下で買ったごちそうを広げ、ワインも開けて。くつろいで食事していたとき、携帯に母から電話がかかってきたんです」

一抹の不安を押し殺して電話に出ると、「あなた、今、誰とどこにいるの」

ただならぬ怒気を含んだ母親の声。

矢継ぎ早に、ファミリーレストランにいるT子さん一家の姿を、早苗さんの夫が偶然目撃したと聞かされた。

「音から電話を受けた母が、T子に連絡し、誘導尋問して、セミナーが嘘だと暴いたんです。目の前が真っ暗になりましたね」

これまでのアリバイ工作が周到であったからこそ、母親のショックは大きかったようだ。

話を聞いた早苗さんの父もパニックに陥ったという。

結局、両親をも巻き込んでの大騒動になってしまった。

「T子とは責任を感じてか疎遠になり、夫は相変わらず朝帰り。彼からは私を心配するメールがきまいたが、あれから会っていません。もう二度と、浮気はしたくない」

早苗さんは白っぽく乾いた唇をかみしめた

 

おすすめリンク

通信制高校の選び方.net

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です